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日野市立病院の内視鏡室では消化器内科・消化器外科および呼吸器内科医が連携して、消化管および気管・気管支の内視鏡検査と治療を行っています。消化管の内視鏡検査は上部消化管内視鏡(いわゆる胃カメラ)と下部消化管内視鏡(いわゆる大腸カメラ)に分かれますが、少し特殊なものとして、内視鏡をつかって胆道や膵管の状態を調べる内視鏡的逆行性膵胆管造影という検査があります。気管・気管支内視鏡は、文字通り気管から気管支に内視鏡を挿入し、呼吸器疾患の診断・治療を行う検査です。
各検査が対象とする主な疾患は以下の通りです。
上部消化管の検査は、前日の夕食を早めに摂ったあと絶食にするだけで翌朝の検査が可能です。また水やお茶などの透き通った飲み物は少量なら検査の1~2時間前まで摂取可能です。検査はのどに局所麻酔薬を含んで頂き、さらに胃の動きを一時的に緩める薬を静脈注射すれば出来ますが、出来るだけ検査を楽に受けて頂くために鎮静剤を注射する場合もあります。またお子さんでも10歳以上であれば、のどの麻酔と鎮静剤だけで受けられる可能性が高いと思います。通常の観察に要する時間は数分程度です。
上部消化管の検査については、ページ下の上部消化管内視鏡検査Q&Aもご参照下さい。
下部消化管の検査では下剤を飲んで頂き腸の中をきれいにしておく必要があります。検査の4~5時間前から、洗腸液と呼ばれる薬を便が透明になるまで2リットル程飲んで頂きます。しかし量が多く、味も決して美味しいとはいえないものなので、飲めない方には別の薬を使うこともあります。通常の観察なら15分程度で終わります。胃カメラと同様10歳以上であれば普通の方法で受けられる可能性が高いと思います。のどの反射がないので一般的には胃カメラより楽に受けられると思います。
内視鏡的逆行性膵胆管造影は原則的に入院での検査になります。詳細は主治医から説明があります。
いずれの検査にも、観察だけでなく内視鏡を使ったいろいろな治療手技があります。主なものとして、潰瘍からの出血の止血・食道胃静脈瘤の治療・ポリープや早期癌の切除、食道・胃・十二指腸・大腸・胆管などの狭窄の拡張およびステント留置(狭窄部を拡張する短い筒状の治療器具です)・異物の除去・胆道結石の除去などがあげられます。
気管・気管支内視鏡は入院で行なう事が一般的ですが、検査の目的によっては外来で行なうことも可能です。のどの麻酔を行い、内視鏡を使って気管および気管支の内腔を観察し、必要に応じて気管支内の痰および細胞成分や組織を採取します。
当院では内視鏡検査および治療にあたって、患者さんの年齢・病状・性格や検査の目的を考え、個々の患者さんにとって最も安楽で危険が少なく、それでいて最大の成果をあげられる内視鏡を心掛けています。内視鏡は恐いというイメージをお持ちの方もいらっしゃると思いますが、そうしたイメージを少しでも払拭できればと考えています。
ここでは受けていただく機会が一番多い胃カメラについてわかりやすく説明します。
胃カメラ(ファイバースコープ)で食道や胃・十二指腸の様子を調べる検査です
当院では口からの経口内視鏡を使用しています
口から挿入する内視鏡は明るく鮮明な画像で細部まで観察することができます
昔に比べ今ではだいぶ細く柔らかくなり、10mm程度の太さとなっています。
胃カメラと聞くと「えづいてしんどい」「痛い」「つらい」などのイメージを持たれる方も多いと思います。そのため、口からカメラが入ることに抵抗があると思います。挿入時に喉の反射によって無意識に吐き出そうとするため、えずいてしまいます。
検査前には十分に喉の局所麻酔を行います。また当院では少しでも楽に受けていただけるように、鎮静剤(意識下鎮静法:意識はありふわふわする程度)の使用をご希望時に行なっています
鎮静剤には緊張を和らげ苦痛を軽減させる作用があります
検査後しばらく意識がふわふわした状態が続きますので休んでからお帰りいただきます。
検査を受ける方へは、予約時に検査説明書(別紙)をお渡ししています。注意事項を読んで当日検査へお越しいただきます
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