診療部門のご案内

放射線科

放射線科の紹介・対象疾患

CT、MRI検査及び読影と、血管内治療(IVR)を主たる業務としています。


放射線科

当院放射線科医の主たる業務は最先端診断機器である2011年3月に導入されたばかりの最新式64列CTと1.5テスラMRI装置を用いた検査で現在毎月合計1300件をこなしており、得られた画像を迅速かつ正確に診断し誤診のないように努め診断した疾患を選別しそれぞれの専門診療科に紹介する役割を担っています。頭痛や腹痛や発熱・呼吸困難で救急受診される患者さまにCT検査で即時対応し短時間の検査と迅速な読影レポートで病名診断に貢献することを心掛けています。胃・大腸や肝臓・膵臓・胆嚢・腎臓の癌もCTで見つかることがあり癌の発見や病期進行診断には必須の検査となっています。また新型CTは被ばく低減も考慮されており癌検診においては肺癌検診に使用されています。さらに冠動脈CTが施行できるようになり低侵襲で狭心症・心筋梗塞の予防的スクリーニングが可能です。MRIは1.5テスラ超伝導装置の最新型で、腰痛や四肢しびれや頭痛で受診される患者さまを主に検査しています。また脳ドックとして脳梗塞の原因となる頸動脈狭窄やクモ膜下出血の原因となる脳動脈瘤等、生命に関わる重大疾患をMRA(MRIでの3D血管像)で検出、スクリーニングし発症前に発見し予防することができます。また女性患者さまには子宮癌や乳癌の診断検査としても用いられています。
また腹部や頸部や四肢血管領域において超音波(エコー)検査という無侵襲な検査、さらに胃大腸で内視鏡検査が苦手な患者様にはバリウム検査も放射線技師との協力下に施行し早期癌発見に貢献するというように市民の皆様の健康のため、縁の下の力持ち的な役割を担う覚悟でおります。また近隣の開業医の先生方からの後依頼紹介患者さまも積極的にCT&MRI検査を行い、出来る限り迅速に読影しレポートをお届けしています。
またもうひとつの業務はIVR(interventional radiology)と呼ばれるカテーテル治療です。血管内治療として生命にかかわる消化管出血の止血術を非開腹下で施行し患者さまを救命しえた症例が数多くあります。また肝癌において治療法のオプションのひとつとして動脈塞栓術(TAE)による治療法も施行し良好な成果が得られており非開腹下で行われ全身麻酔の必要もありません。また閉塞性動脈硬化症患者様におけるバルーンカテーテルやステントを使った拡張術や透析患者様のシャント血流不全における狭窄部拡張術も施行し良好な成果を得ております。さらにCT下や超音波(エコー)下で腫瘍の生検(細胞を採取し良悪性を検査)や抗生剤内服で縮小の得られない膿瘍(発熱源)のドレナージ治療も施行しています。このように患者さまの治療に役立つような侵襲度の低い手技を開発しマスターしていくIVRにも励んでおります。