診療部門のご案内

泌尿器科のご案内

泌尿器科で診療する臓器は、尿路系全般(腎臓、尿管、膀胱、尿道)、および副腎、男性生殖器(前立腺、精巣、精巣上体、陰茎など)です。

泌尿器科の紹介・対象疾患

はじめに

日野市立病院泌尿器科は、長年、慶應義塾大学泌尿器科学教室の関連病院です。また、日本泌尿器科学会より、拠点教育施設(2021/4/1~2026/3/31)として、第7回目の認定更新を受けています。
現在、日本人の2人に1人が生涯に癌に罹患して、日本人の死因の第1位は癌です。全国がん登録データベースに基づく「がんの統計」では、2017年以来男性の癌の中では前立腺癌が最も罹患数の多い癌となっており、生涯罹患リスクは11人に1人と報告されています。
日野市立病院泌尿器科では2021年は70人、2022年は72人が前立腺癌と診断されました。泌尿器科疾患は、高齢者が罹患する率が高く、日野市周辺には人口の高齢化に伴い高齢者の方が多数居住しております。
日野市立病院泌尿器科では、適切な診断、治療を行い、安全で、市民に信頼され、選ばれる病院を目標に、理にかなった治療の提供を心がけています。


診療内容

泌尿器科を受診される症状としては、排尿困難、頻尿、尿漏れなどの排尿障害や、血尿などがあります。 また、無症状でも、健診や人間ドックで尿潜血陽性、血清PSA高値、水腎症を指摘され泌尿器科を受診されております

検査方法は、採血、検尿、超音波検査、膀胱鏡検査、CT、MRI、尿細胞診などです。

対象疾患

泌尿器科で扱う疾患としては、悪性腫瘍(腎癌、腎盂尿管癌、膀胱癌、前立腺癌、精巣癌など)、尿路結石症(腎結石、尿管結石、膀胱結石)、尿路感染症(腎盂腎炎、膀胱炎、尿道炎、精巣上体炎、前立腺炎など)、男性の性感染症、副腎腫瘍、前立腺肥大症、尿失禁、過活動膀胱、神経因性膀胱などで、良性・悪性を問わず診療を行っております。

NCD症例登録について

日野市立病院泌尿器科では、一般社団法人National Clinical Database(NCD)が主催する日本全国の外科症例のデータベース作成事業に参加し、症例登録を行っています。

我が国において患者さんに良質な医療を提供するためには、どのような場所でどのような医療が行われているかを把握する必要があるとの考えに基づき、2010年に日本外科学会を基盤とする外科系諸学会が協力して「一般社団法人National Clinical Database」が設立されました。

現在、我が国のほとんどの施設の外科系診療科がこの事業に参加しており、当科も参加しています。この事業に参加している診療科は、施行したすべての手術のデータをNCDに登録します。現在、我が国で行われている外科手術の95%以上が登録されている状況です。このビッグデータを分析することにより、全国の平均的な手術成績が正確に分かり、この情報が各施設へフィードバックされることによって、個々の施設診療科での医療の改善に役立っています。

NCD登録においては、患者さんのお名前を登録することはありません。
したがって、それ自体で患者さん個人を容易に特定することはできないようになっていますが、患者さんに関わる重要な情報ですので厳重に管理されています。

このNCD登録は患者さんの協力に基づくものですので、ご自分のデータを登録されたくない場合は登録を拒否して頂くことができます。担当医へお伝え下さい。登録を拒否することで、日常の診療等において患者さんが不利益を被ることは一切ございません。

以下に、NCDから患者さんへの広報を掲げます。
http://www.ncd.or.jp/community/information.html