本臨床倫理指針は、当院で実施する 医療行為 の中で、比較的多く発生する 倫理的・ 道徳的な 課題について、患者の尊厳、法令・社会通念、医療者としての義務・良識等の視点で考え、当院の状況とも見合わせ、基本とすべき事項について 簡潔に
規範化したものです。医療の進歩・変化、社会における価値観の変化・多様化に合わせて、その都度改定を重ねて行く方針です。
基本原則
- 医師の倫理的なあるべき姿に関する「ジュネーブ宣言」・患者の権利に関する「リスボン宣言」について、理解を深めるよう努める。
- 患者 に十分な 情報 を 提供 し、 患者 ・家族からの話 を 十分に聞き 、 社会的適切さも 考慮し 、 患者に個別化した最善の判断を行うよう努める。
- 適切な 理解 を伴う合意 (インフォームド・コンセント を得て医療をすすめる よう努める 。
- 最小のリスクで 患者に最善の利益 がもたらされるよう努める。
- 合意・ 判断・指示 等 の内容は、 患者に携わる 医療 ・ケアチーム と速やかに共有する。
- 合意・判断・指示 等 の内容は、 遅滞なく 診療録に 記載する。
- 合意を得た後の ケアプロセス においても、 患者・家族からの話を よく聞き 、合意を 確認 するよう 努める。
- 合意・判断等が困難な場合は、医療・ ケアチーム と検討し、 適切な合意形成や 判断に 至るよう 努める。
- 解決 が困難な 場合や重大な課題については 臨床倫理部会に対し 病院としての 助言 ・判断 を求める。