日野市立病院ホームページトップ > 病院のご案内 > 病院長挨拶
当院は東京都のベッドタウン多摩地区で、人口約18万7千人(令和5年6月現在)の日野市の中核病院です。地域に密着し、人の身になった親しみのある病院として皆様のニーズに見合った医療を提供していくのが当院の使命と考えております。幸い慶應義塾大学病院、杏林大学医学部付属病院、東京医科大学八王子医療センターとの連携により、急性期300床22診療科の医療を堅持・発展させており、主要な疾患の初期診断治療が可能です。
令和2年初頭から始まった新型コロナ感染症の未曽有の感染拡大への対応に追われ、あっという間に3年間が経過しました。当院は令和2年3月に初めて新型コロナウイルス感染症の患者を受け入れて以来、約3年間で入院重点医療機関として約900人(延べ約7600人)を超える患者の入院を受け入れるとともに、発熱外来も開設し約12,000人弱の診療と検査を行ってまいりました。
未知の感染症に対して、医師・看護師をはじめとする病院職員が試行錯誤しながら英知を結集し、病院一丸となって「なんとか乗り切った」というのが正直な感想です。
こうした厳しい状況の中で、地域医療提供体制を確保するため連携・協力をしていただいた日野市医師会におかれましては、地域の医療機関のとりまとめやワクチン接種や検査センターの運営など多種多様なコロナ対応について当院との役割分担の中でご対応ご支援頂き感謝に堪えません。また、院内においては中心となって対応にあたった感染制御室や担当医師の苦労に敬意を表すとともに、全ての病院職員に対しても病院長として改めて感謝申し上げたいと思います。
時は過ぎ今年の5月8日に新型コロナウイルス感染症の感染症法上の位置付けが5類となり、国全体でコロナ対応の転換が図られ、はや3か月が経過しようとしています。この原稿を書いている7月中旬では、いわゆる第9波の感染拡大が報じられておりますが、幸いにも今のところ病院運営に影響が出るほどの状態にはなっておりません。
コロナ禍を通じて、未知の感染症の未曽有の感染拡大への対応で苦労することもたくさんありましたが、一方で公立病院の存在意義が国全体で再認識されるとともに、医師会を始め地域の医療機関との役割分担が進み、従来にも増して日野市における地域包括ケアシステムが深化した3年間だったとも思います。また、市民の皆さまの「病院へのかかり方」や「望まれること」も、コロナ前と比べて少しずつ変容してきていると感じています。
当院としては『ポストコロナ』に向けコロナ禍での経験を無駄にせず、改めて「市民に信頼され、選ばれる病院」を目指し、救急、周産期、小児、災害等に関わる医療を提供する重要な役割を引き続き担ってまいります。
また、団塊世代ジュニアが高齢者となり、急速な少子高齢化が進み、生産年齢人口も減少していく2040年(令和22年)に向け、市民の皆さまの「医療需要の変化」や「当院に期待されること」を的確に捉え、日野市医師会をはじめとする関係機関との連携を一層深め、公立の地域医療支援病院としての使命をしっかり果たしていきたいと考えております。市民の皆さまが安心して住み続けられるよう、日野市に住んでいて良かったと思っていただけるよう、職員一丸となって頑張ってまいりますので、引き続きご理解ご協力のほどよろしくお願いいたします。
令和5年7月 病院長 井上宗信
令和5年7月6日 南多摩保健所長よりコロナ対応への東京都からの感謝状の贈呈の様子
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