日野市立病院ホームページトップ > 医療関係者の皆様 > 医療安全部のご案内
医療安全部は「安全な医療」を提供するため組織的な活動をリードしていく部門です。
院長直属の部門として医療安全部長(副院長)の下、「医療安全管理室」と「感染制御室」を設置し、各室には室長医師を中心に専従看護師と多職種で構成するチームメンバーが活動しています。
医療では、いかに注意をしても予想を超えた様々な事故が生じるリスクがあります。事故が生じた場合、個人の責任を追及し指導をするだけでは医療事故が減ることはありませんでした。昨今の医療安全の考え方は、多くの事例からデータを収集し新たなシステムを構築することで事故を減らすことができると考えます。たとえば、「右」「左」という字はよく似ていますが、「みぎ」「ひだり」とひらがな表記することで視覚的な間違いを減らすことができます。また感染制御ではコロナ対策は元より院内感染を起こさないようにエビデンスに基づいた対応を行い、日々の診療を支えています。これからも、市民の皆様に質の高い安全・安心な医療をお届けできるよう努めて参ります。
2021年6月
医療安全管理室は病院内の医療安全推進のため、職種横断的チームを形成し主に下記活動を行っています。
医療事故発生時には、速やかな報告・調査・分析・対応が行えるよう報告体制を整えています。医療事故に至らなかった出来事(インシデント、ヒヤリハット)の報告も受け、院内で発生している問題を把握し、必要な対策を検討しています。
院内・院外での医療事故情報や院内巡視による情報を基に、業務改善や再発防止策の立案、職員への周知を行っています。また全職員を対象とした講習会を行い、医療安全のための基本的事項や技能向上のための情報、相互に連携して業務を行うことの大切さを伝えています。
「医薬品の安全使用のための業務手順書」を整備し職員に周知しています。また医薬品の安全使用のための情報を収集し、病院内のルールの見直しや職員を対象にした研修会等を行っています。
医療機器の安全使用のために、保有する医療機器の把握、保守点検、職員への機器取り扱い研修会等を実施しています。また医薬品医療機器総合機構(PMDA)や医療機器メーカーから情報を収集し職員への周知を行っています。
放射線を使った検査は患者様に大きな利益をもたらしますが、一方で被ばくにより健康に影響をもたらす潜在的な危険性が懸念されます。患者様の医療被ばく防護を目的として、医療用放射線安全管理者を中心とした管理体制を整備し、診療用放射線の安全な利用に努めています。
患者様・病院を訪れる方・職員の皆が院内感染を受けない環境づくりに努めています。院内全部署を巡回し感染対策の評価や環境改善のための指導を行っています。
全職員を対象とした院内研修では、基本的な感染対策の啓発を行っています。また、薬剤耐性菌を作ってしまう危険性のある薬剤使用に関する助言も行い院内感染症の発生防止に努めています。
市外近隣の病院と連携し、地域の医療機関における感染対策の実施や感染症の把握などを行っています。カンファレンスでの情報交換の他、必要時には個別に感染対策の相談を受けています。
感染制御チーム員が市内の小学校や訪問看護ステーションに出かけていき、手洗い指導の支援や感染対策の助言も行っています。
地域の医療機関や介護施設等からの感染対策に関する相談にも応じています。
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